令和3年度

★特別支援教育自作教材教具ライブラリー

タイトル オリジナル縁起熊手を作ろう
対象 知的障害
教科・領域 美術
概要  うちわをベースに飾り付け、『縁起熊手』を作った。日本古来の風習である『縁起熊手』や、縁起物とされる飾りや言葉について知るとともに、好きなものを集め飾り付けることで自己表現をすることをねらいとした。縁起熊手の由来や酉の市の様子をプレゼンテーションソフトで学習する活動を制作前の導入とした。材料と作り方の手順書を置いたブースを毎回用意し、どの飾りを作るのか自分で選択できるようにした。
制作者 榊原 和美
コメント  『家内安全』『無病息災』などの文字を毛筆で書く「文字飾り」や、「水引飾り」、「紙垂飾り」などを作ることができるキットを用意した。視覚的にわかりやすい説明書や制作の助けになる型紙などを添えた。『縁起物』以外にも、自分の『好きなもの』も飾り付けてよいという条件にしたところ、好きな芸能人や車などを何枚も印刷して貼り付けたり、自分で描いたイラストや、粘土細工で作った好きなキャラクターを中心に飾るなど、夢中になって飾り付ける姿が見られた。また、最後に行った完成発表会では、自分の好きなものを詰め込んだ熊手に対してこだわって説明する姿が見られた。友達の完成発表をお互いに見聞きすることで、自他を認め、称賛し合うことができた。
ホームページ https://moroyo-sh.spec.ed.jp/
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タイトル オリジナルボードゲームをしよう
対象 肢体不自由
教科・領域 算数 / 数学
概要 【子どもの実態に応じて工夫した点】
・1から10までの数詞、数字をマッチングさせることを目的として、楽しく学べる様に作成した。
・手指の操作性に差があるので升目は大きくし駒を置きやすくすると共に、駒を動かすときに間違えないように形や大きさを統一し単純化した。
・盤面にはホワイトボードを利用し、駒に磁石をつけることで盤面を動かしたときに駒がずれることを防ぐなど工夫した。
制作者 入江 直人
コメント ・生徒の実態にあった教具を作成したことで、生徒達が自分たちで駒を動かすなど主体的な取り組みが見られた。
・今後も生徒の成長に合わせて、ルールを増やすなど改善しながら取り組めるようにしていく。
ホームページ http://www.wako-sh.spec.ed.jp/
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タイトル アルミホイルアートをつくろう / 台座をつくろう
対象 知的障害
教科・領域 美術
概要 ・アルミホイルを使用し、金属性物質特有の光沢があることや、丸める、ちぎる、くしゃくしゃにする等して変形していく素材であることに気づく。
・クラスごとにテーマを相談しながら決め、テーマに沿った世界観を考えて形を作る。
・各クラスの作品を鑑賞することで、テーマによって異なる作品それぞれの違いに気づき、美しさを感じる。 
制作者 大関 莉子
コメント ・今回は「クラスごとの共同作品をつくる」という名目で授業を進めた。小集団の中で、活動も他クラスの担任教諭中心に進めていたため、クラスごとに特色が異なる、面白い作品となった。
・最終日は美術室で一斉に集まり、部屋を暗くした中でアルミホイルアートを電球で照らしながら鑑賞会を行った。しかし、50分間鑑賞の時間だったため、生徒の実態によっては鑑賞し続けることが難しく、飽きてしまう生徒もいた。鑑賞は短時間で、クラスごとに作品を見て回るでもよかった。
・アルミホイル自体は、金属製でもあるが、柔らかく加工しやすいものでもあったため、比較的楽しんで活動に取り組む生徒が多かった。
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タイトル へびちゃん
対象 肢体不自由
教科・領域 遊びの指導 / 自立活動
概要  訪問部小学部低学年 重度重複児童に、手で触れて感じる力を高めることをねらい作成した。使用する活動は、遊びの指導、自立活動、国語などの学習で活用している。
 手触りのよいタオル、洗える中綿を使って作成し、洗えること(衛生面)、感触が心地よいこと、を大切にして考えた。工夫した点は、触れたときにけがをしないようできるだけよけいな装飾をせずにシンプルなデザインにし、蛇なので模様で蛇を想像できるように素材を選んだこと。また、首に巻いたり、腕に巻いたりできるようホックをつけ、舌を長くして遊んでいるときに長い舌でチロチロとなめられる感覚を楽しめるように作った。
 活動の後も、自分が学んだ教材を身近な支援具(姿勢保持用クッションや握って手を開く学習など)として活用することができる。
制作者 堀 佳子
コメント 訪問部では、年間を通しての取り組みとして、様々な国を回り、いろんな曲や物、動物などを探す旅をするという学習を展開している。アフリカのジャングルでたくさんの動物に出会う場面では、「あたまから つまさきまで できるかな」という絵本をもとにして、動物に触れあうという学習を行っている。
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タイトル どうぶつサーカスはじまるよ
対象 知的障害
教科・領域 遊びの指導
概要  小学部1年生を対象とした。絵本『どうぶつサーカスはじまるよ』をテーマとした遊びの指導での制作(紙版画)である。児童一人ひとりが絵本に登場する動物に扮して演技を行う学習発表(動画配信)をし、それに伴う制作を行った。自分が担当する動物のシルエットの版に丸シールやダンボールを貼りつけて版を作り、刷ることによって刷り取り紙に写った形や色の変化に気づけることを目標として行った。刷り取り紙にもローラーでぬたくりをおこなった。
制作者 小野 恵
コメント  児童は今までの制作において、シールや両面テープの剥離紙を剥がして紙に貼ったり、ローラーを使ったぬたくりを行ってきた。すでに経験した活動を取り入れて制作の題材設定をしたため、それぞれの活動はスムーズに行うことができた。児童の初めての活動となる「版の上に刷り取り紙をのせてバレンでこする」工程は、バレンでこすっても表面上の変化がないためか、何をやっているのか理解が難しい児童もいたが、刷り取り紙をめくると版が写ったことに気づき、「できた!」というような表情で教員の顔を見る場面もあった。版画の一番の面白さである、刷り取り紙をめくる瞬間の意外性、驚きなどを感じとってもらえた題材となったのではないかと思われる。
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