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平成29年度「第4回 農と緑のふれあいスクール」の様子

投稿日時: 2017/12/15 農業教育・環境教育推進担当

平成29年12月5日(火)に実施した「第4回 農と緑のふれあいスクール」の様子を紹介します。

 

第4回となる「農と緑のふれあいスクール」は、本年度最後の実施となります。

今回は、3市の適応指導教室に通う児童生徒の皆さん23名と指導者14名の合計37名が参加しました。

全4回行ったスクールの中で、参加人数が一番多い回となりました。

今回も、代表生徒の司会進行により農とみどりのふれあいスクールが始まりました。

 

<豚汁づくり&焼いも大会>

前夜は雨でしたが、実施当日は小春日和の良い天気となりました。

今回は、ふれあいスクールで種をまいたゴボウやニンジンなどを収穫し、皆で味わいます。いわば実りに感謝しおいしくいただく収穫祭です。

「野菜収穫」「食材準備」「焼いもの仕込み」等、3つの分担に分かれ、それぞれで準備を進めていきます。

豚汁作りに使う豚肉や豆腐、味噌等はスーパーで購入したものですが、それ以外の野菜類は、すべて支所で収穫したものを使います。

お米も1升炊きましたが、そのお米も支所で収穫した新米(彩のかがやき)です。

収穫した野菜は、洗った後に包丁で切りました。

サツマイモは、所員手作りの石焼いも器で焼きます。そのための薪も、支所内を歩き回って集めました。

すべてが出来上がるまでに2時間ほどかかり苦労もしましたが、皆で協力して作り上げた豚汁と焼きいもは、言葉にならないほど絶品でした。

所長や支所長の他、所員も参加者の皆さんと一緒に交流しながら味わいました。

  
長ネギの収穫                   収穫した野菜を洗います             皆で協力して野菜を切りました

  
支所の新米をラップでおにぎりにしました  合間に、持ち帰り用のキャベツを収穫     持って帰れるようにサトイモを分けています

  
皆で楽しくおいしく食べました          手前は石焼き芋です               所員も皆さんとの交流を楽しみました
                                                        (奥に見えるのが、所員手作りの石焼き芋器です)
 

<ウシ、ポニーとのふれあい>

午後は、牛舎と放牧場へ行き、ウシやポニーとふれあいました。

家畜伝染病予防法による飼養衛生管理基準により、牛舎に入る前に靴底を消毒しました。

その後、肥育しているウシについての説明を受けました。

支所のウシは、2歳の誕生日を迎える前に肉用牛として出荷されます。

目の前のウシも、いずれ牛肉となります。

「命をいただく」ことの意味について、それぞれに考えることができたようです。

ウシには実際に触れ、ブラッシングをしたり角が温かいことを確かめたりしました。

ポニーには乗馬をし、手綱を操りながら放牧場を1周しました。

ウシやポニーに触れる機会はあまりないので、いい体験になったようです。

  
牛舎でウシについての説明を聞きます    ウシとのふれあい(ブラッシング)        ポニーとのふれあい(乗馬)

<児童生徒の感想>

・他教室の人と仲良くできるか不安でしたが、気軽に話しかけてもらえました。みんなで協力して作った豚汁は、とてもおいしかったです。

・自然の中で食べることはあまりないので、貴重な体験になりました。すごくおいしかったです。

・自分たちは、牛舎で出会ったウシたちの命を食べて生きているので、感謝しなければならないと感じました。

・初めてポニーに乗りましたが、最初はすごくこわかったけど、乗ってみたら意外と楽しくてワクワクしました。

 

<指導者の感想>

・どの生徒も楽しそうに会話し、いつもよりたくさん食べていました。

・外での作業では、普段話さない生徒も良く話をしており、自分を出す良い機会になっていました。学校復帰の活力として、役立っています。

・自分たちで準備し、自然の中で食べる昼食は満足感があったと思います。