平成29年12月5日(火)に実施した「第4回 農と緑のふれあいスクール」の様子を紹介します。
第4回となる「農と緑のふれあいスクール」は、本年度最後の実施となります。
今回は、3市の適応指導教室に通う児童生徒の皆さん23名と指導者14名の合計37名が参加しました。
全4回行ったスクールの中で、参加人数が一番多い回となりました。
今回も、代表生徒の司会進行により農とみどりのふれあいスクールが始まりました。
<豚汁づくり&焼いも大会>
前夜は雨でしたが、実施当日は小春日和の良い天気となりました。
今回は、ふれあいスクールで種をまいたゴボウやニンジンなどを収穫し、皆で味わいます。いわば実りに感謝しおいしくいただく収穫祭です。
「野菜収穫」「食材準備」「焼いもの仕込み」等、3つの分担に分かれ、それぞれで準備を進めていきます。
豚汁作りに使う豚肉や豆腐、味噌等はスーパーで購入したものですが、それ以外の野菜類は、すべて支所で収穫したものを使います。
お米も1升炊きましたが、そのお米も支所で収穫した新米(彩のかがやき)です。
収穫した野菜は、洗った後に包丁で切りました。
サツマイモは、所員手作りの石焼いも器で焼きます。そのための薪も、支所内を歩き回って集めました。
すべてが出来上がるまでに2時間ほどかかり苦労もしましたが、皆で協力して作り上げた豚汁と焼きいもは、言葉にならないほど絶品でした。
所長や支所長の他、所員も参加者の皆さんと一緒に交流しながら味わいました。
長ネギの収穫 収穫した野菜を洗います 皆で協力して野菜を切りました
支所の新米をラップでおにぎりにしました 合間に、持ち帰り用のキャベツを収穫 持って帰れるようにサトイモを分けています
皆で楽しくおいしく食べました 手前は石焼き芋です 所員も皆さんとの交流を楽しみました
(奥に見えるのが、所員手作りの石焼き芋器です)
<ウシ、ポニーとのふれあい>
午後は、牛舎と放牧場へ行き、ウシやポニーとふれあいました。
家畜伝染病予防法による飼養衛生管理基準により、牛舎に入る前に靴底を消毒しました。
その後、肥育しているウシについての説明を受けました。
支所のウシは、2歳の誕生日を迎える前に肉用牛として出荷されます。
目の前のウシも、いずれ牛肉となります。
「命をいただく」ことの意味について、それぞれに考えることができたようです。
ウシには実際に触れ、ブラッシングをしたり角が温かいことを確かめたりしました。
ポニーには乗馬をし、手綱を操りながら放牧場を1周しました。
ウシやポニーに触れる機会はあまりないので、いい体験になったようです。
牛舎でウシについての説明を聞きます ウシとのふれあい(ブラッシング) ポニーとのふれあい(乗馬)
<児童生徒の感想>
・他教室の人と仲良くできるか不安でしたが、気軽に話しかけてもらえました。みんなで協力して作った豚汁は、とてもおいしかったです。
・自然の中で食べることはあまりないので、貴重な体験になりました。すごくおいしかったです。
・自分たちは、牛舎で出会ったウシたちの命を食べて生きているので、感謝しなければならないと感じました。
・初めてポニーに乗りましたが、最初はすごくこわかったけど、乗ってみたら意外と楽しくてワクワクしました。
<指導者の感想>
・どの生徒も楽しそうに会話し、いつもよりたくさん食べていました。
・外での作業では、普段話さない生徒も良く話をしており、自分を出す良い機会になっていました。学校復帰の活力として、役立っています。
・自分たちで準備し、自然の中で食べる昼食は満足感があったと思います。