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平成29年度「第1回 農と緑のふれあいスクール」の様子

投稿日時: 2017/08/18 農業教育・環境教育推進担当

不登校児童生徒の学校復帰を支援することを目的として開催している、「農と緑のふれあいスクール」第1日目の様子を紹介します。

第1回は、平成29年6月8日(木)の実施です。
3市1町の適応指導教室に通う児童生徒の皆さん16名と指導者13名が集まり、代表生徒の司会進行によりふれあいスクールを開会しました。


<ウメの実収穫>
支所内を散策しながら梅林へ移動し、ウメの実収穫です。
しかしその前には、植物としてのウメについて簡単に学習しました。


いよいよウメの実収穫ですが、ただ収穫しただけでは面白くありません。
今回集う児童生徒の皆さん同士も、初めての顔合わせです。
そこで、ウメの実収穫を通じて、ちょっとしたゲームをします。
「ウメの実、ジャスト1㎏収穫ゲーム」です。

違う教室同士の人たち4~5人でグループをつくり、制限時間内でジャスト1㎏のウメの実収穫を目指します。
ヒントとし、500mL(=500g)と2L(=2㎏)の水をいれたペットボトルを用意しました。その倍、もしくは半分の重さ1㎏を目指します。
グループで相談しながら、試行錯誤や微妙な調整を施し、熱い戦いが繰り広げられました。
どのグループも勘とチームワークがよく、接戦となりました。
当センターの小島所長も負けじと参加し、思いの外、ゲームは盛り上がりました。


ゲーム後は、自由にウメの実収穫を楽しみました。
収穫したウメは、ウメジュースや梅干し等に、上手に加工できたでしょうか。
  
ウメの実収穫                    ジャスト1kgを目指して             小島所長も急きょ参加です

<ゴボウの袋栽培>
ゴボウの収穫時期は、11月頃です。
その頃には、ゴボウは地中深くまで成長します。
そんなゴボウを収穫するには、ゴボウを途中で折らないように丁寧に掘る必要があります。
ものすごく大変な作業です。
そこで、ゴボウを袋で栽培し、収穫時は袋を切って、土を崩して収穫しようという作戦です。
土づくりの後、土を袋に入れ、種をまき、水をたっぷりあげました。
ゴボウは、第4回のとん汁づくりの食材とします。
うまく成長してくれるといいですね。

  
土づくり                        種まき                 水やり 

<サツマイモ苗の植えつけ>
昼食後は、やはり第4回の食材となるサツマイモの苗植えです。
第4回には、焼いも大会もします。
雑草防止のマルチに、マルチカッターで穴をあけ、苗を植え付けていきます。
全部で3畝植えました。
大変な作業でしたが、皆、声を掛け合いながら、和気あいあいと植えていました。

  
マルチカッターで穴あけ             サツマイモの苗の植え付け           植え付け後の様子


<野菜の収穫>
タマネギ、ニンジン、ジャガイモの収穫体験です。
その大きさ、出来栄えに、皆、感心しきりでした。
自ら収穫した野菜は、ことさらおいしいものです。
あとは、お肉さえあれば、おいしいカレーがつくれますね。

  
タマネギの収穫                  ニンジンの収穫                  ジャガイモの収穫


<参加児童生徒の感想>
・普段教室に通っているだけではできない体験や、他の教室の人と交流が深められました。とても、勉強になりました。
・野菜の収穫や苗植えの大変さが分かりました。でも、違う教室の人と交流することができて楽しかったです。
・農作物について、いろいろなことが学べてよかったです。今回学んだことを、将来に活かせればと思います。

<指導者の感想>
・通級を始めたばかりの生徒が、農業体験を通して、積極的に活動したり、笑顔が見られたり、新しい発見がたくさんありました。
・子どもたちが、積極的に意欲的に作業している姿が見られてとてもうれしかったです。
・同年代の生徒と触れ合うことが、学校に戻った時の友達づくりに効果があると思います。