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平成29年度「第2回 農と緑のふれあいスクール」の様子

投稿日時: 2017/08/18 農業教育・環境教育推進担当

平成29年7月4日(火)に実施した「第2回 農と緑のふれあいスクール」の様子を紹介します。

今回は、2市1町の適応指導教室に通う児童生徒の皆さん12名と指導者15名が参加しました。
第1回と同様、代表生徒の司会進行によりふれあいスクールが始まりました。


<サツマイモ畑の管理>
第1回で苗を植え付けたサツマイモ畑に、麦稈(ばっかん=麦わらのこと)を敷きました。
雑草抑制が目的です。
乾燥麦わらにも関わらず、かなりの重さがあるため、結構な重労働となりました。
でも、仲間と協力して運搬し、手際よく畑に敷くことができました。
この手間が、おいしいサツマイモにつながります。
  
麦稈を運びます                   麦稈を敷きます                  サツマイモ畑一面に麦稈を敷くことができました


<ニンジン種子の種まきとゴボウ袋栽培の管理>
ニンジンを発芽させることは、難しい部類にはいります。
そのため、発芽させるためのコツなどを教わってから、間縄(けんなわ)に沿って、自分の担当する区画に責任をもって種まきをしました。
種まき後は、もみ殻で畝を覆いました。
なぜもみ殻で覆うのか等々…ニンジンの種まきを通じて、多くのことを勉強しました。

その後は、ゴボウの袋栽培の様子を見に行き、雑草を抜くなどの管理を行いました。

  
ニンジン種まき                   もみ殻で覆います                 ゴボウ袋栽培の管理

<野菜等の収穫>
第1回に引き続き、冬の間に種まきをしたニンジンを収穫します。
前回よりも、さらに大きく成長していて、皆、びっくりしました。
支所内のブルーベリー園が、収穫時を迎えており、ブルベーリーをつまみ食べながら、ブルーベリー狩りも楽しみました。
皆、袋いっぱいにブルーベリーが収穫できました。
  
ニンジンの収穫                   ブルーベリー狩り その1            ブルーベリー狩り その2


<バイオテクノロジー実習>
支所には、クリーンルームがあります。
午後は、このクリーンルームにて無菌操作をしました。
バイオテクノロジーは、農業の一分野ですが、皆初めての経験に緊張と期待が膨らみます。


白衣に着替え、手指を良く洗い、エアシャワーを浴びてクリーンルームに入ります。
今回は、ハエトリソウという食虫植物を、無菌条件下で株分けすることにチャレンジしました。
慣れない手つきながらメスとピンセットを使い株分けする様子は、未来の科学者を予感させるものでした。

学校の理科室とはまた違う実験室で、貴重な経験と体験になりました。
  
白衣に着替え、エアシャワーを浴びます    クリーンルーム内での無菌操作の様子   無菌操作にて株分けしたハエトリソウ


<児童生徒の感想>
・前回会った他教室の人と、「ニンジンはどうやって食べた?」「おいしかったね」などの会話が出来、うれしかったです。
・普段、何も考えずに口にしていた野菜を育てるということが、こんなにも大変だなんて知らなかったので驚きでした。
・バイオテクノロジー実習は、とても楽しかったです。学校では聞けない説明や実習ができたこともあって、参加出来て良かったです。


<指導者の感想>
・作業を通して、生徒たちの声掛けや協力する場面が多くみられました。
・普段経験しない内容ばかりで、活動の幅が大きくなった(世界が広がった)ように思います。
・いろいろな経験、人とのふれあいを通して、学校復帰の第一歩になると思います。

【7月11日現在の「サツマイモ畑」「ゴボウの袋栽培」「ニンジン」の様子です】
  
1週間ですが、少し大きくなりました       間引きから1週間(ゴボウ)          ニンジンの発芽(小さくて細いので見にくいです)