2日目の様子を紹介します。
「授業に活かす環境学習講座(第2日)」は、平成30年10月12日(金)に実施しました。
今回は、小学校から1名、中学校から1名、高等学校から8名(合計10名)の先生方の参加がありました。
まず埼玉県環境科学国際センター水環境担当 田中 仁志 担当部長より「動植物プランクトンを利用した湖沼の環境調査」というテーマで講義を受けました。
プランクトンの生態と水質形成の関係などを中心に、環境に及ぼす影響などについて、大変わかりやすくお話をいただきました。
その後、「動植物プランクトンの採集と顕微鏡観察」というテーマで引き続き田中 担当部長の指導のもと、実習を行いました。
水中の小さな生物(動植物プランクトン)を観察する上でのカギは「濃縮」であることから、実習では、実際に池の水をろ紙とろうとを用いて濃縮しました。
濃縮した水を顕微鏡で見ると、クンショウモなどのプランクトンを観察することができました。
スマートフォンやデジカメを使っての顕微鏡写真撮影にも挑戦し、思いのほか鮮明に撮影ができたことに、受講する先生方も感心していました。
午後は、センター指導主事より「動植物プランクトンの培養方法と配付」という内容で、通常の学校設備と市販のミネラルウォーター等身近なものを利用して簡易な方法での培養方法を紹介しました。
今回の研修で培養したのは「ボルボックス」「ミカヅキモ」、そして支所内で継代培養している「ゾウリムシ」「ミドリムシ」「クロレラ」の5種で、完成させた培養液は、教材として持ち帰ってもらいました。
最後に、「効果的な環境教育の在り方について」の協議をしました。
まず、センター指導主事より学校教育における環境教育の必要性等について最近の動向も交えて解説し、その後、3班に分かれての協議を行いました。
その内容は、模造紙にまとめて相互に発表しあい、内容を共有しました。
非常に熱心な協議となり、その内容は、すぐにでも授業に活かしてほしいことばかりでした。
湖沼と植物プランクトン(生態と水質形成) 講義の内容 ろ紙とろうとを使って、濃縮
濃縮した水を顕微鏡で観察 クンショウモが観察できました このような緑藻も観察できました
動植物プランクトンの培養方法と配付 ミネラルウォータなどで培養液を作成 培養するボルボックス
培養するミカヅキモ センターで継代培養しているゾウリムシ センターで継代培養してるミドリムシ
センターで継代培養しているクロレラ 効果的な環境教育の在り方について 協議の様子
研究協議成果物(小中高班)
研究協議成果物(高校①班)
研究協議成果物(高校②班)