掲示板

平成29年度「授業に活かす環境学習講座(第1日目)」の様子です

投稿日時: 2017/08/18 農業教育・環境教育推進担当

平成298月8日(火曜日)に第1日を実施しました。
本専門研修は、今日的な地球環境の問題に加え、学校ですぐに取り組める環境調査の方法についての研修会です。

小学校から4名、中学校から8名、高等学校から3名(合計15名)の職員の参加がありました。
台風5号の影響により、あいにくの空模様でしたが、午前の講義、午後の講義及び実習を滞りなく終えることができました。

午前1つ目は、埼玉県環境科学国際センター研究推進室 嶋田 知英 副室長より「温暖化による埼玉県への影響と対策」というテーマでの講義です。
地球温暖化の実態、そして埼玉県の実情などを大変わかりやすくお話しいただきました。

午前2つ目は、資源環境・廃棄物担当 長森 正尚 担当部長より「環境調査で何がわかるのか」というテーマでの講義です。
学校では知ることのできない環境調査の実際を、ご自身の経験に基づき、おもしろおかしくお話しいただきました。
先端の実情にも触れていただき、大変興味深く聞かせていただきました、

午後は、自然環境担当 三輪 誠 担当部長の講義(アサガオを利用した大気汚染影響調査)に引き続き、支所で栽培したアサガオやサトイモを利用して大気汚染影響について実習をしました。
身近な植物を活用しての環境調査の手法は、学校でも即活用できるものと思います。
また、光化学オキシダント等についても理解が深まりました。

午後の後半は、支所職員よりマツやカイヅカイブキを利用しても大気汚染調査ができることを紹介をし、実際に顕微鏡を用いて実習をしました。
スマートフォンやデジカメを使っての顕微鏡写真撮影にも挑戦し、思いのほか鮮明に撮影ができたことに、受講する先生方も感心していました。

写真 講義風景 写真 講義風景 写真 講義風景
温暖化による埼玉県への影響と対策     環境調査で何がわかるのか(長森担当部長) アサガオを利用した大気汚染影響調査
(嶋田副室長)                                                 (三輪担当部長)

写真 アサガオを利用した大気汚染調査 写真:汚染されたアサガオの葉 写真 アサガオの正常な葉
アサガオを利用した大気汚染調査の様子  光化学オキシンダント被害が発現 アサガオの正常葉
                            したアサガオ葉

サトいもを利用した大気汚染調査 写真 大気汚染の被害 写真 正常な葉
サトイモを利用した大気汚染調査の様子   光化学オキシダント被害が発現  サトイモの正常葉
                             したサトイモの葉

写真 顕微鏡写真 写真 タブレットでの撮影 写真 気孔の汚れ
身近な植物を利用した大気汚染調査     スマートフォンにて顕微鏡写真の撮影     大気汚染物資が付着したマツの気孔

写真 正常な気孔 写真 葉の汚れ 写真 カイヅカイブキの葉
汚染されていないマツの気孔          カイヅカイブキの葉(鱗片状の部 カイヅカイブキの葉(全容)
                             分)に付着した汚染物質

【次回(第2日目)お知らせ】
次回(第2日目)は、平成29年10月10月(火曜日)です。
次回は、動植物プランクトンを通じて、水質環境を研修していきます。
動植物プランクトンの培養実習もします。
培養した動植物プランクトンは、教材としてお持ち帰りいただきます。
先生方の参加を、お待ちしております。

昨年度のようすはこちら


(参考写真)
所員によるアサガオの栽培
 ・平成29年5月23日播種
 ・平成29年6月23日支柱の準備と定植
 ・平成29年7月31日アサガオ被害調査

写真:定植するアサガオの苗 写真:アサガオの定植 写真:定植後のアサガオの様子
定植するアサガオ苗               所員による支柱の準備及び定植        平成29年7月10日の様子